働きながら介護福祉士になるのは結構一般的


 介護福祉士は福祉系高校に通って取得できるケースもありますが、3年の実務経験が必要なので働きながら資格を得ることは普通です。その際、通信講座や取得に向けてアシストをする施設などを利用することで効率的に取得できます。




実務経験3年以上必要なので働きながら資格を取る

 この場合の実務経験というのは介護施設などで働いた年数を意味します。つまり、3年間介護施設で働いてようやく介護福祉士の資格取得に向けて道が開かれることになります。介護の仕事自体は資格がなくてもすぐに始められます。介護職員初任者研修で一定の資格を得てから働き出すことも可能です。この中で介護福祉士に必要な知識や経験を積み重ねていけるので転職もスムーズに行えます。

 最初は何の資格もない人、未経験者として働き出すので給料も安いですが、介護福祉士になることで時給などが一気に上がります。毎月1万円以上の違いになり、資格を得るだけで年間20万円程度増えます。その資格がないと働けないわけではないのでそのあたりは気分も楽です。

通信講座を利用すると効率的

 働きながら介護福祉士に向けた勉強をすることは大変ではありますが、通信講座を利用することで効率的に勉強が行えます。通信講座はだいたい半年程度で終わるものが多いです。介護福祉士は毎年1月に筆記試験があるので、だいたい7月ぐらいに通信講座を始める人が多く、試験にピークを合わせられます。これとは別に短期的に勉強を重ねたいという人でも短期コースがあり、それならば2ヶ月弱で詰め込んで学べるのでおすすめです。

 独学で勉強して合格した人もいますが、どこが出やすいかとかどのような傾向にあるのかなどは介護福祉士を教えてきた人にしかわからない部分でもあります。通信講座は分かりやすく構成されており、社会人であれば利用しない手はありません。

受講費用や試験費用を負担してくれる介護施設もある

 介護施設で働く介護職員はそこまで多くなく、常に人員募集をしているような状態です。そうなると通信講座の受講費用や介護福祉士の試験費用を負担してでも自分のところの介護施設で働いてほしいと思うところは多いです。未経験者でも歓迎することを前面に打ち出し、バックアップをアピールする介護施設は最近増えています。そうすることで勉強に集中できるのでおすすめです。

 このようなところは福利厚生が行き届くばかりか、給与面でも大きなプラスが生じやすいです。バックアップの余裕があり、頑張ればそれなりのことに結びつきます。モチベーションを高めやすい環境を作ってくれるので、スキルアップを考えている人にとってもおすすめできます。

10日前後の短期集中の通信講座で勉強している人が多い

 1ヵ月半の通信講座で徹底的に勉強する人がいる一方、10日程度の短期集中の通信講座で勉強する人も増えています。ゼロから始めるというよりはある程度の介護に関する知識が入っており、そこから短期集中で知識を固めていくような形になります。そうすることでより詳しく知ることができ、エアポケットになっていた部分を見つけ出して埋めていけます。

 社会人の人にとっては働きながら学ぶことでどこかで知識が欠落している、薄くなっている部分があるものです。それを再発見し強化していくことで介護福祉士の試験に合格しやすくなります。いわばこうした短期集中の通信講座は介護福祉士の試験に向けた究極の仕上げ、追い込みであると考えてよさそうです。