訪問入浴介護及びその求人の特長と転職

 訪問入浴介護は、自宅や施設などで入浴が困難な方に対し、基本的に看護師1名と介護職員2名がチームとなって各自宅にて入浴に限定したサービスを提供します。この求人は高齢者化社会を背景に需要が高まり、特に巡回スケジュールの関係から正社員雇用が多い特長があります。また、この仕事への転職は、看護師を除き無資格・未経験でも可能な案件が多く、訪問介護よりも報酬が高めと云うメリットがあります。


訪問入浴介護及びその求人の特長と転職
訪問入浴介護サービスの現状
訪問による入浴介護の仕事内容
入浴介護の求人の特長
入浴介護への転職とそのメリット


★訪問入浴介護サービスの現状

 訪問入浴介護サービスは、文字通り入浴に限定した訪問介護サービスです。高齢化社会を迎えた現在、要介護度も7段階に分かれる程、介護サービスを必要とする方の身体的・精神的な状態・状況が多様化する中で、この入浴サービスはその時代的なニーズと伴に需要が高まりを見せています。サービスの内容は、自宅をはじめ通所介護施設等での入浴が困難な方を対象に、介護保険の範囲内で、各利用者宅にて入浴介助を行います。これには基本的に看護師1名と介護職員2名とが1つのチームとなり、入浴に必要な浴槽など器具を携えて、寝たりの方でも入浴できるよう利用者が居住する室内でサービスを提供します。そして、このサービスは需要が全国的に高まる一方で、スタッフ人員や専用器具などの運営コストの関係から、1日に利用者宅を8~10件など集中して訪問する傾向にあります。また、巡回には、一般的にワンボックスのワゴン車が使用されており、スタッフが運転して各お宅へと訪問するのが現状です。


★訪問による入浴介護の仕事内容

 訪問による入浴介護の仕事内容は、基本的に看護師1名と介護職員2名のチームワークによって入浴に限定した介助サービスを提供します。その仕事の流れからは、各自宅へと浴槽等を運び込み、はじめに看護師が利用者のバイタル等健康チェックを行った上で、入浴介助を開始します。入浴サービスの内容は、利用者の必要に応じて全身や部分的洗体、洗髪などを行い、利用者によって仕事内容が多少異なりますが、入浴介助自体はどれも一般的に10分程度の作業となっています。もっとも、現在の住宅事情からマンションなどへは浴槽の搬入が重労働ある場合もあり、浴槽及び居住空間の関係から中腰の体勢で作業を要する場合が多くなっています。そして、訪問は事務所によって異なる場合もありますが、一般的に1日に集中して巡回を行う傾向から、休憩時間は必然的に次の利用者宅への移動時間など隙間時間にあり、残業もあることがあります。


★入浴介護の求人の特長

 入浴介護の求人の特長は、高齢化社会を背景に全国的にサービスの需要が高まることから全国各地で募集があります。そして、看護師を除き、訪問に必要な介護職員は2級ヘルパーの資格を求めるところも現在増えていますが、介護保険的には資格が必要ではない為、無資格・未経験者の方でも可能な案件が多くなっています。もっとも、無資格・未経験者でも移動手段が一般的なワゴン車である為、運転を担当するオペレーターの場合には普通自動車運転免許を有していると有利でもあります。また、訪問入浴が1日に集中して行われる現状から、介護職員に関しては正社員での雇用が多い特長があります。その為、報酬に関しては訪問介護よりも高めの傾向にあり、平均相場は12万~20万円程度、報酬差については2級ヘルパーなど資格有無によります。これに対し、看護師に関しては、パートタイム雇用であることが多くなっています。


★入浴介護への転職とそのメリット

 訪問入浴介護へ転職は、その仕事内容がチームによる入浴介助に限られ、ある意味単純作業の繰り返しであることから、介護分野での経験が無くとも直ぐに仕事を開始できる特長があります。看護師の場合には、チームの中で利用者の健康管理が中心的な仕事上の役割となり、その下で介護職員が入浴介助を行う為、一人で対応する訪問介護よりも安心して作業が進められるメリットがあります。また、正社員雇用が多い現状からは、同じ分野の訪問サービスよりも安定した収入が見込め、報酬面に於いても高めと云うメリットがあります。更に、訪問入浴介護サービスは、1日に集中して作業を熟す必要はあるものの、平日の日中のみにサービスが提供されるのが一般的である為、土日祝日は休むことができます。加えて、この仕事への転職は、高齢化の波が今後少なくとも50年は続くと予想されてることから、職種自体も安定性があります。