転職回数が多い人でも介護職なら安心

 介護の現場では慢性的な人手不足が続いており、多くの医療機関や介護施設において大規模な求人が行われています。採用に当たっては転職回数や職歴なども「関係ない」としているところが多いので、介護職に関心のある方は積極的に面接を受けてみましょう。


介護職の採用では転職回数は問題となりません
介護人口が増加しています
やりがいの大きい職業となっています
待遇面も改善されています
転職回数や職歴なども問題ありません


★介護人口が増加しています

 日本の総人口は現在1億2000万人程度となっていますが、その人口比率は高齢者が多く若年層が少ない逆ピラミッド型となっています。このような逆ピラミッド型の人口比は経済成長をはじめ労働問題や社会保障費の負担など様々な点において大きな問題点をはらんでいますが、その中でも喫緊の課題とされているのが急速に増加する傾向にある介護人口の増加です。戦後の高度経済成長期を支え続けてきた団塊の世代もすでにその多くが定年退職し、現在では老齢期とされる年齢に差し掛かっています。この団塊の世代は日本の人口比において最も多数を占める世代となっており、その後の世代になるに従い人口は急激に減少する構造となっています。そのため団塊の世代が本格的に介護を必要とする時が来た時に、介護を行うことができる人の数が不足していることが懸念されているのです。


★やりがいの大きい職業となっています

 高齢化社会の日本において最も注目を集めているのが介護職です。介護職とは高齢になり自立した生活を送ることが困難となった方のサポートを病院などの医療機関や地域にある介護ホームなどの施設で行うことが主な仕事となります。日常での仕事の内容は食事や入浴などのサポートのほか、介護者が生活を営む部屋の清掃や認知症や体の機能の低下を防ぐことを目的としたレクリエーションのサポートなど多岐にわたる仕事を行うことが特徴です。介護を必要とされる方の程度も人によって様々であることから、それぞれの人の状態に合わせたフレキシブルな対応が求められる仕事でもあります。介護の仕事では数多くの仕事をその状況に合わせてフレキシブルに行う必要があるためハードな仕事の一つとされていますが、それだけにやりがいも大きく社会に大きく貢献できる職業となっています。


★待遇面も改善されています

 介護施設は急速にその数を増やしたこともあり、様々な点において制度が後回しになるなど多くの問題を抱えていた時期もありました。介護を必要とする人の数よりも介護を行う人員の数が少なく職員への負担が大きくなりすぎたり、賃金も低く抑えられるなどの状況は社会的にも問題となりました。しかし現在では国からの指導や補助もあり、多くの介護現場においてその問題の多くが改善されつつあります。最近では医療法人など財政や施設面でも充実した組織が本格的に介護分野にも進出してきたこともあり、大きな負担が一人の職員にのしかかる状態も解消されています。介護職の分野では待遇面や労働環境などが急速に改善されています。それに合わせて求人も再び増加する傾向が強まっており、多くの介護施設では介護経験が無い未経験者でも積極的に受け入れを行っています。


★転職回数や職歴なども問題ありません

 介護の分野では様々な改善が進み働きやすい環境が整いつつありますが、それでも介護人口の急速な増加もあり慢性的に人手不足が続いている状況です。しかしこのような状況は転職を検討している方にとってはチャンスともいえます。介護の求人では転職回数や職歴などは「関係ない」としているところが多く、異業種の面接などで転職回数の多さなどを理由に採用を見送られた方であっても、安心して面接を受けることができます。また資格の有無も「関係ない」としているところが多く、採用後に資格の取得や実務研修などを行っているところがほとんどとなっています。国からの補助なども充実しているので、未経験からであっても着実にスキルアップできる点も魅力となっています。転職を希望している方で介護分野に関心のある方は、まずは求人広告などをチェックし面接を受けてみましょう。