介護業界の求人状況と仕事内容

少子化と超高齢化社会を迎えて、今後益々介護の求人は増えていく傾向にあります。このため売り手市場となっており、未経験者の転職も容易な業界です。経験が無くても、普段の生活の知識や経験を生かせる仕事であり、様々な働き方ができるのが魅力です。


介護業界の求人状況と仕事内容
★介護業界と求人について
★転職しやすい業界である
★自分の知識や経験を生かせる
★どのような仕事内容なのか


★介護業界と求人について

 現在日本の少子化が進むとともに、世界に類を見ないスピードで高齢化も進んでおり、その流れはこれからも加速していくと予測されています。高齢化に伴い避けて通れないのが、介護の問題です。ただ単純に高齢者数が増えるだけではなく、同時に少子化、つまり働き手が減っていく中で、介護に携わるマンパワーも不足していくのは避けられません。現在でも既に求人が多く出ている業界で、完全に売り手市場となっています。これからも市場規模が広がっていくのは間違いなく、働き手の需要は減ることはありません。また、コミュニケーションの問題や細かいニュアンスのやりとりが必要とされることから、外国人の就労を推し進める政策も軌道に乗っているとは、言い難い状況です。つまり、将来的に継続して求人が減ることはなく、就職しやすい状況が続くということなのです。


★転職しやすい業界である

 日本の社会は長らく、一つの会社に定年まで勤めることが当たりまえとされてきました。現在では転職する人も珍しくありませんが、それでも海外に比べて転職のハードルが高い状況にあります。経験があれば有利というわけではなく、年齢の壁や転職回数などが不利に働くことがほとんどです。また、未経験で他業種へ仕事を変えることも、特に年齢が進んでからは難しいのが実際です。しかし、超売り手市場である介護業界では、これらの条件がかなり緩和されています。このため、他の業種では年齢や転職回数、経験が無いといったことで門前払いされてしまったような場合でも、正社員として就職できるようなケースが往々にして見られるのです。また、子育てが終わって仕事がしたいというような人でも、様々な勤務形態があるこの業界なら自分に合った条件の職場を選べるという、メリットがあります。


★自分の知識や経験を生かせる

 介護の仕事というと、難しいのではないだろうか、あるいは大変な仕事なのではないだろうかという不安があります。しかし、例えば自宅で高齢の家族の世話をしていた、というような経験が活かせる仕事です。あるいは、高齢者の自宅に直接訪問して、食事や掃除などをするといったことであれば、普段主婦などが実際に行っていることとそれほど大差はありません。ですから、特別な技能はなくても、未経験でもハードルが高くない職業なのです。もちろん、仕事として行う以上、高齢者の身体や精神の特徴、高齢者に多い疾病の特徴、自分にとっても相手にとっても安全で楽な技術の取得などは必要となります。しかしそれらはどの業界で働くにしても、同じように学ぶことはありますから、特別にこの仕事だけが難しく、大変なわけではありません。むしろ、自分の普段の生活における知識や経験を生かせる仕事なのです。


★どのような仕事内容なのか

 介護の仕事は、主に老人保健施設や老人ホーム、特別養護老人ホームなど施設系の仕事と、高齢者の自宅に訪問して身の回りの世話をする訪問系の仕事の二つに分けられます。施設では他のスタッフや看護師などと一緒に協力しながら、入所者や通所者の入浴、排泄、食事、着替えなどの介助を行っていきます。24時間交代制で仕事が行われますので、夜勤もあるのが特徴です。夜勤がある分、手当として給与に反映されるのが一般的です。一方、訪問系の仕事になりますと、基本的に一人で訪問して仕事を行うことになりますから、自分でしっかりと時間や仕事内容の管理を行えることが大切になります。もちろん最初は指導者と一緒に訪問し、慣れてから一人で訪問することとなります。また、分からないことは事業所の責任者などに相談したり、事業所内でカンファレンスを行って問題を共有しますので、一人で問題を抱えなければならないということはありません。