介護福祉士の資格試験の難易度は高いの?


 高齢化社会となっている日本、お年寄りや体の不自由な方を相手にする介護の業界を目指してみませんか。就職難と言われていますが、この業界は数が足りておらず引く手あまたです。
 とりあえずは介護業界唯一の国家資格・介護福祉士の資格を取得しましょう。たとえ働きながらでも、学校に行かずとも介護福祉士資格は取ることが出来ます。そのため、転職を考えて取得する方だって多いのです。その難易度や合格の秘訣について、見ていきましょう。




2018年は合格率が70%超え

 2016年の1月までは60パーセント前後を推移していた介護福祉士の合格率、2018年に実施された第30回試験では70パーセントを超えました。第1回目は23パーセント程度しか合格していませんでしたから、難易度が徐々に下がってきていることは明らかです。

 国家試験とはいえこれほどの合格率なのですから、介護福祉士資格は決して難しくはないでしょう。難問国家試験ともなると、合格率10パーセント以下というものもあります。
 受験者人数も9万人を上回り、注目を集めている国家試験です。次回は2019年にあるため、あなたも目指してみてはいかがでしょうか。コツコツと勉強していれば十分あなただって介護福祉士になる道はあるのです。


筆記では77点以上、11科目群最低、それぞれ1問は正解する事が合格ライン

 介護福祉士試験は、毎年1月下旬に実施されます。午前と午後の部があり計3時間程度で五肢択一のマークシートに記入していくのです。
 介護技術・医療的ケアなどさまざまな科目から120問程度が出題されますから、とりあえず5択のどれかは埋めるようにしてください。77点以上が合格ラインとなります。

 科目数は11あり、それぞれに必ず1問は正解してください。全体の半分以上は分かるように、各分野1問は最低でも確実に分かる問題を作るように勉強しておかなければならないのです。77点に達しなければなりませんし、どれか一つでも苦手すぎて全く分からないという科目を作っていると合格ラインをクリアすることはできません。バランスよく勉強をしましょう。


実技は60点以上、難易度で補正有り

 介護福祉士は実技試験もあります。大抵の方は筆記試験で受験するのですが、いちおう実技試験の合格ラインも知っておいた介護福祉士は実技試験もあります。しかしながら多くの方が転職などの目的で未経験だけど資格を取ろうと考えているため、筆記試験を選んで実技試験は受けないという場合が多いのです。

 実技試験だと問題数はたったの1問です。5分という制限時間があるなかで試験官の前で介護作業をしてみせるのです。介護者の安全性を確保できているか・自立支援出来ているか・個人の尊厳は守れているかなどの項目で試験管はあなたの行動を見て点数を付けていきます。
 その結果、60点以上取れないと合格は出来ないというわけです。ただ、難易度の高さによりその基準値は補正されます。


実務者研修後の経験値で対応可能な問題が多いが過去問はやっておいたほうが良い

 介護福祉士資格を取得しやすいのは、実務者研修後の経験値があれば対応可能な問題が多いからです。とはいえ、確実に合格するためには過去問をしっかりやっておおいた方が良いでしょう。
 毎年7月頃になると最新版の参考書・問題集が出てくるので1冊は購入して勉強しましょう。この業界もどんどん進化を遂げているため、古い参考書だと答えや解釈のやり方が違っていることもあります。
 参考書代を節約していると結局合格できずにムダな一年を過ごすことになります。必ず最新のテキストで出題傾向を掴むと共に、自身の弱点を見抜いて克服するようにしましょう。また、介護福祉士受験対策講座というのも実施されているため、利用してみるのもよいでしょう。