「同行援護従業者養成研修」ってどんな資格?


 同行援護従業者養成研修はこれまでの視覚障碍者ガイドヘルパーのカリキュラムに含まれていなかった情報支援と情報提供、代筆・代読の基礎知識などが追加されているのが特徴です。同行援護養成研修には一般過程と応用過程の2種類があります。
 どちらか一方でも取得をすることが出来ますが、両方持っていると幅広い介護の現場で働くことが出来ます。今回はこの資格について紹介していきます。介護系の資格を取ろうと考えている方にはおすすめです。




そもそも同行援護って何?

 同行援護従業者養成研修の同行援護とは、視覚障害をお持ちの方が外出する際に本人に同行して必要な情報の提供や様々なサポートを行うことを表します。
 利用者が行きたいところに連れて行くだけでなく、外出先での代読や代筆などの役割も担います。人間は視覚からの情報がその多くを占めているため、視覚障害の方が社会参加を行う際にはサポートが必要となることは少なくありません。
 しかし、一方で視覚障害をお持ちの方が必要としないサポートを行ってしまうと逆効果となってしまうことも考えられます。そこで同行援護従業者養成研修のような専門の資格を用意することになりました。
 視覚障害をお持ちの方と介護を行う方のどちらにとっても重要な資格となります。同行援護従業者養成研修を受けた方は視覚上会社の代筆や代読、排泄などのサポート行います。食事のお手伝いも役割の1つです。


同行援護従業者養成研修課程を知りたい

 同行援護従業者養成研修過程は一般過程と応用過程に分かれています。一般過程は視覚障害者(児)福祉サービス、同行援護の制度と従業者の業務などの講義があり、所定の時間の履修することで過程を修了することなります。
 一般家庭の場合は視覚障害に関しての基本的な事項や同行援護を行う際の基礎的な知識が中心となっています。その後、演習項目を修了すれば資格取得となります。応用も同様に所定の時間割を履修すれば取得できます。
 応用の場合は講義を受ける時間が2時間となっていて、演習時間が10時間用意されています。応用は演習中心の内容と言えます。必要な履修時間は一般(20時間)より少ない12時間となっているのも特徴です。視覚障害者の食事や排泄などのサポートを後々にこなせるように演習時間が設けられています。


資格の取得方法を知りたい

 資格を取得するには受講可能スクールに申し込む必要があります。受講可能スクールについて知りたい場合はインターネット上で検索することをおすすめします。一般過程、応用過程のいずれであっても講義と演習のどちらも履修する必要があります。
 一般過程の方は理解を進めるために講義が多くなっていますが、応用の方は実践力を向上させるために演習が多くなっています。履修する際にはどちらかのみでも問題はありません。
 2018年4月以降は同行援護を提供する事務所のサービス提供責任者はこの過程を修了しておく必要があります。ただし、厚生労働大臣が定めている国立障害者リハビリテーションセンター学院履修した方や準ずる方は認められる仕組みになっています。この資格を持っている方は食事や代読、排泄など生活に欠かせないことをサポートします。


受講費って大体どの位?

 受講料は一般過程の場合は30,000円ほどとなっており、応用過程の場合は20,000円ほどとなります。一括に受ける場合は50,000円ほどとなるのでそれぞれ受けても、まとめて受けても受講料の面はどれほど変わりません。
 別途保険料の1,000円もかかります。どこで受けるかによって受講料が変わりますが、だいたい同じくらいに設定されていることが多いです。勉強するために何度か通うことを考えると立地の面も重要となります。もちろん、講義が分かりやすいことも重要なポイントとなっています。
 視覚障害者の同行援護を実際に行うことを考えると講義の内容を知っておくことも重要です。受講可能スクールごとに特徴があるのでチェックしておくと選びやすくなります。