転職先として優良な介護施設か分かる4つのポイント


 超高齢社会に突入した日本においては、介護が必要な高齢者をその最前線で支えている介護業界のニーズはますます高くなっています。常に求人の募集が多数行われている業界ですが、離職率が高いことは問題視されており、せっかく就職してもなかなか仕事が続かない人も少なくありません。
 だからこそ介護業界に転職を考えた時には長い期間しっかりと働き続けられるように、離職率の低い開かれた職場であるかをしっかりと見極めて働く事業所を選ぶ事が重要になるのです。




離職率が10%未満の介護施設かどうか?

 介護の仕事は肉体的にも精神的決して簡単な仕事ではありません。保険制度における介護報酬を主な収入源にしている為に給料に関しても他業種と比べて高い水準で無いケースもあります。しかしながら多くの人々が介護業界への転職を考える理由には、求人募集が多い事や未経験や無資格でも働ける事業所が多い事、高齢者の支援を行う人の役に立つ仕事である遣り甲斐を感じられるからなのです。
 転職先を探す場合にはその事業所の離職率を把握しておく事が大切になります。
 身体を使う仕事のために特に女性は結婚や出産を機に退職するケースもありますが、福利厚生がしっかりと整っている事業所であれば産休を取得して仕事復帰をする人もいます。離職率が10%を越える介護施設は働く環境において職員に仕事を続けていく事を不安にさせる何かしらの理由があったり、職員の働く遣り甲斐や意欲が維持できにくい環境の可能性があるのです。その反面離職率が低い環境は職員にとって働きやすい職場である一つの大きな指針として確認できる数値になります。


職場見学を積極受付している介護施設

 介護事業所は職員の需要の高さから、無資格や未経験でそのキャリアをスタートできる事業所も少なくありません。そのような法人や企業は人材育成にも力を入れており、現場で介護経験を重ねながら資格取得などの支援を積極的に行っている場合も多いのです。
 職員が働きやすい事業所は経営母体の理念や運営方針が明確に提示されており、人材育成を重要視している方針や職場見学を積極的に受け付けている特徴があります。人材育成プログラムが整備されている事業所は職員が適切な指導の元で確実にキャリアアップしていける教育環境が整えられている証でもあり、働きやすい環境であると言えます。
 職場見学を積極的に受け付け付けていると言う事は、ありのままの様子やサービスを確認できる開かれた環境であり、転職を考えている人自身がその介護施設の雰囲気を直に確認が出来るのです。


職場見学の際に、現役の介護士と面談できる

 転職を考える事業所を選ぶときに運営している法人や企業の運営方針や理念をしっかりと確認する事はもちろん大切ですが、実際の現場の職員にもそれらの理念が浸透しているのか、職員の働いている雰囲気やや利用者の様子はどうなのかを直に体感して自分の目で確かめることはさらに大切になります。
 職場見学を希望すれば実際に働いている職員の雰囲気やその事業所を利用している利用者の様子を確認する事が出来ます。運営側のスタッフと現場のスタッフの考えや思いが乖離しているケースもあり、職場見学を行った際に現役の介護士と話をしたいと希望してみるのも一つの有効な方法です。
 遣り甲斐のある職場であればその現場で働いている職員の表情は明るく、具体的な働き方や遣り甲斐なども聞くことが出来ます。転職するに際して不安なことや気になる事を聞いてみたときにどの様な返答があるかによって、その現場の雰囲気も確認できるのです。


放置されている入居者がいない

 職場見学を事前に行う事はより働きやすい環境を見極めるためには非常に重要になりますが、一番大切なことはその介護施設で生活している人がどの様な対応をなされているかを確認することでもあります。忙しくて日々さまざまな業務に追われている職場であったり、職員の教育環境が整っていない場合は入居者に安定した十分な対応がなされていない場合も少なくありません。
 職場見学を行ったときにリビングなど入居者が集まる共用のスペースでしばらく見学していれば、放置されている入居者がいなくて一人ひとりに目が行き届いた対応がなされているかを確認する事ができます。入居者の身なりがきちんと整えられているか、施設内の整理整頓が行き届いているかを確認する事も、その事業所の職員が働きやすい環境できちんと支援が出来ているかを確認するヒントになるのです。