ガイドヘルパー(移動介護従事者)って何?


 視覚障害であったり全身性の障害、知的障害により一人で外出するのが難しい人がいます。
 その人の外出を補助するための知識を持つ資格です。取得をするには介護福祉士などを持っている必要があり、さらに一定の研修を修了する必要があります。




ガイドヘルパーってどんなことができる資格?

 お母さんから生まれてすぐの時、いきなり立ち上がって歩き出す子はいないでしょう。馬や牛などは生まれてすぐ立ち上がって歩けますが、人間はしばらくは親に育ててもらう必要があります。大人になればそれなりに自分で行動ができるようになりますが、障害があったり、高齢になって体が不自由になるとすべてを自由にできなくなるときがあります。
 その時に支援をしてくれる人として、ガイドヘルパーがあります。移動介護従事者とも言われていて、資格を取得していないとこの業務は行えません。全身性の障害や視覚障害がある人、その他知的障害などがあるために一人で外出するのが困難な人に対して必要な介助をすることができます。
 障害がある人の立場に立って、希望する場所に連れて行ったり、目的地に行くまでの会話などを行います。コミュニケーション力も必要になるでしょう。


取得をするためには何が必要かを調べる

 医療関係や介護関係の仕事をしようとするとき、上述のケースで合っても仕事として行うのであれば、国や国に委託された機関が行う試験などを受けて合格をしないと仕事ができない事も多くあります。
 上述のケースでいえば、福祉関係の資格として移動介護従事者があります。通称ガイドヘルパーと言われていて、一般的にはこちらの方がよく使われているかもしれません。誰でもなれるわけではなく、都道府県知事の行う研修を修了しないとなれません。では研修は誰でも受けられるかですがそれも難しいです。介護福祉士であったり、訪問介護員を既に取得していないと研修が受けられないので注意が必要です。
 研修においては、視覚障害者への対応、全身性障害者への対応、知的障害者への対応ごとにカリキュラムがわかれています。全ての研修を受ければ色々な人の補助ができますが、一つしか無ければその障害を持つ人への補助しかできません。


ボランティアなどに応募しやすくなるメリット

 外出をしたいけども障害があるためになかなか外出できない人がいます。障害がある人本人が困るときもあれば、その家族が困るときもあります。家族がいれば家族が付き添えば何とか外出ができます。しかし家族が常に付き添えない時があり、その時にボランティアなどを利用できれば助かるでしょう。
 ガイドヘルパーの資格を取得するメリットとしては、ボランティアなどに応募がしやすくなります。ボランティアをしたいとき、いろいろな内容に応じて申し込みをします。すると今どんな人が求めているかなどの案内が受けられます。視覚障害を持つ人に対する補助は誰でもできるわけではないので、求められているもののまだまだ人数は少ないです。持っていれば、応募した時に希望する人がいれば行うことができます。仕事や勉強が休みの時などに、社会のための活動をすることができます。


福祉関係の施設や公共性の高い施設

 高齢者であったり障害を持つ人は、一定の施設での生活が必要な時があります。自宅とは異なり、施設内で世話をする人の管理の下で生活をします。基本的には施設内で移動になりますが、時には施設外に外出をして買い物をしたり、社会に触れたいと感じる時もあるでしょう。
 一人で外出できない人に対しては、ガイドヘルパーが付くことで外出が可能になるときがあります。福祉関係の施設で入所者が外出を希望するときなどに、資格を生かして補助などを行うことができます。それ以外には、公共性の高い施設などで役立つときがあります。視覚障害を持つ人の中には一人で外出したもののうまく目的が果たせない人がいます。施設内で困っている人がいる時、事情などを確認して補助をすることができます。駅やショッピングセンターの他、市役所などの施設でも資格が役立つかもしれません。
 実際に、緊急時の対応として、ターミナル駅や、空港、大型ショッピングモールなどでも少ないですが、求人を出していることもあり、介護施設での経験を生かして、別の道へのキャリアプランも開けつつある資格の一つとなりつつあります。