保育士から介護士に転職したい!どうすればいい?


 保育士から介護現場に転職を検討している方は、まず考えるのが資格の有無や取得方法、そして現場毎の働き方の違いや特徴です。
 資格については現在は公的な支援制度もあり負担も軽減され取得しやすくなっています。
 事業所からも資格取得について支援も受けられるので、安心して移ってこられます。




意外と多い保育士から介護業界への転職者

 以前から人数不足と言われている福祉業界ですが、保育士から介護業界に転職する方は多いです。
 元々異業種からの転職が多い福祉業界ですが、何より社会貢献度の高さと体を使う事もあるので健康的に働けるとして人気です。
 子供に関わっている仕事をされている方も福祉業界に移る事は多いのですが、その理由は転職のしやすさと賃金です。厳密に言うと資格は特に必要はなく、トイレや食事の手伝いと保育と仕事内容が似ており対象が変わった位なので異業種からの方よりも適応しやすいと言われています。
 賃金では夜勤がある事でベースアップが図れる点が理由です。どちらも人と関わる仕事であり、やりがいは同じく高いです。こうした背景から移る方も非常に多いです。


無資格でも働きながら取得できる

 現在無資格でもデイサービスやデイケア等の通所系サービス事業所に就職しやすいです。デイサービス等はリハビリ補助や軽介助支援が中心で専門性が必要な業務はそれ程ありません。
 その為無資格でもスタッフとして採用率も高いのですが、デイサービスならではのレクリエーションや細かな配慮は必要です。
 基本的にお客様なのでサービス業である事を忘れてはならず、細かい対応力が求められます。夜勤もあり専門性も比較して高くなる入居系サービスと同じく福祉の経験年数がカウントされますので、経験年数が必要な福祉系の資格も目指せます。
 就職する事業所では資格取得支援制度も導入している事も多くなりました。国家資格の介護福祉士をいずれ取得する為に初任者研修や実務者研修にスタッフを行かせる様にサポートしてくれます。これは互いに理のある話で、事業所側は有資格者がある一定数いる事で加算を得られたりするからです。
 スタッフ側としては休みの心配なく出張扱いや費用負担を受けられたりし、働きながら資格取得出来てステップアップが目指せます。


介護福祉士の資格は取得しやすい

 現在施設やデイサービスで求められる国家資格が介護福祉士です。以前は無資格者は一定以上の経験年数を有していると受験資格が得られましたが、現在は実務者研修を受講する必要があります。
 その費用も相応にしますが、資格取得は事業所の価値にも関わる事であり取得に対してフォローしてくれます。
 この国家資格の合格率は全国家資格の中でも高く、例年60%前後です。科目数は多いのですが基本的な問題中心であり、特に難解や考えさせる出題形式ではありません。合格率はもっと高くなるシステムですが、実技試験で不合格や準備不足で落ちる方がほとんどです。
 合格に要する学習時間は100時間程と言われており、簡単な部類に入ります。実務者研修を受ける事で実技試験が免除となるので、受講する事で合格の可能性はより高まります。特に学校等で学ぶ程の量やむずかしさはないので、保育士からの転職者でも十分合格できます。


まずは現場の空気を感じたい方必見

 時代のニーズの変化によって介護事業所と保育園を併せた多世代交流型の複合施設も出来始めています。
 階層毎に保育園と高齢者や障害者の支援を行う施設とが一体化しているものです。また保育園が福祉施設内に併設されているのも、女性の社会進出に伴い多くなってきています。保育士から移る場合、何よりも仕事内容はどの様なものなのかを知る事が難しい点があります。
 求人やネットでの言葉では表現しにくい仕事であるため、現場の空気を感じる機会は移る前に一度は感じておきたいことです。
 ボランティアに参加する方法もありますが、内容が見えにくい面もあります。しかし上記の様に最近では保育園が介護現場に併設されています。それにより現場を近くで経験できます。何よりも働いているスタッフからの生の声を聞く事ができるメリットもあります。
 注意事項や仕事内容を理解しやすい環境で働きながら移るかを検討する事ができます。