グループホームは、認知症や障害を持つ高齢者でも和やかに過ごせるような環境の整えられた施設です。介助や余暇活動などの、介護士のやることは多岐にわたります。
ですが、高齢者の日々に心から寄り添いたいと考えるなら、大きなやりがいを感じられるでしょう。
グループホームの特徴
認知症などがみられ始めたとはいえ、できる限り普通の生活に近い暮らしを送りたい。そんな風に感じる高齢者も、少なくないことでしょう。
ですが、老人ホームや病院施設ともなると、なかなかそうはいきません。
介護をされている、療養しているといった感覚が強く、息苦しさをも覚えるでしょう。グループホームは、認知症などがあったとしても、一般的な生活に近い暮らしを和やかに送ることのできる施設です。
そんな個々の幸せを大切にするスタンスに惹かれ、私もグループホームで働く介護士を目指したいと思いました。
施設に入った高齢者は、病気や障害で生活が困難な中でも、5~9人ほどのユニットに分かれて共同生活を送っています。
比較的自立した生活を送れるので、高齢者向けの施設を検討するとき、最初に選択肢に上がりやすい場所でもあるようです。高齢者の余生における幸せをサポートしてあげたい、そんな献身性を持つ人に適した職場のように感じられます。
仕事内容をチェック
グループホームにおける仕事内容は、多岐にわたります。高齢者それぞれが比較的自立した生活を送るとはいえ、やはり快適さをサポートする上で、あらゆる部分への補助が欠かせないのです。特に重要な部分としては、見守りの仕事であると思います。
施設に入った高齢者たちは、援助を受けながらもできる限り自立した暮らしを送りたいと考えています。そのため、つかず離れずの絶妙な見守りこそがポイントとなってくるのです。私も慣れないうちは、この絶妙さが難しく、良く指導を受けてしまったものです。
主な作業としては、料理・選択・掃除などの生活援助や、買い物や散歩などの外出援助、その他夜間見守りなどが挙げられます。そして、レクリエーションの企画や参加も大事です。一緒に楽しい時間をすごして、豊かな気持ちになってもらいましょう。その他、健康管理や介助など、やはり体の補助も重要となってきます。
介護士の1日は、結構みっちりとしたスケジュールになっています。仕事探ししているとき抱いていた感覚より結構大変だったので、慣れるまでは少し戸惑いました。
余暇活動も重要
介護といえば、身の回りの世話がメインかと思われます。事実グループホームでも、そういった業務は主要なもののひとつとなっています。
ですが、やはりこの施設は高齢者のみなさんに楽しんでもらうことこそが目的であるため、介護らしい介護ばかりが重要でもありません。加えて、余暇活動にも力が注がれています。私はおばあちゃん子でしたので、もともと高齢の人と楽しい時間を過ごすことは比較的得意としていました。
そのため求人詳細にこういったことが書かれているのを見て、結構自分に合っていそうだなと感じました。主な内容としては、前述に書いたような買い物や散歩の介助、また脳トレや音楽鑑賞などの認知症予防レクリエーションなども特徴的です。
寄り添う気持ちが大事な入浴介助・食事介助・排泄介助
楽しい雰囲気を味わってもらうことが重要な職場といっても、そればかりではいけません。
やはり認知症や障害を伴う高齢者が入居者なわけですから、介助についても適切におこなうことが大切です。ですが、私は介護士としての腕の見せどころであるようにも感じているので、抵抗などは特に感じません。その点、入浴介助・食事介助・排泄介助といった一般的な観点からみると少し大変そうな作業に拒否を感じる人は、あまり向いていないかもしれません。
一緒に楽しむことにもいえますが、とにかくここでの介護の仕事は、高齢者に寄り添う気持ちが重要となってきます。業務としておこなうのではなく、いかに同じ目線で接することができるか、サポートできるかが重要に感じられます。私は資格取得時からこの点に理解があったので、慣れるのも早かったです。