介護の仕事は、体力勝負と言われているように、常に動き回っています。また、入浴介助やトイレの介助、車いすからベッド、ベッドから車いすといったような、腰に来るような仕事が多く、腰を痛めて、身体的な理由で退職や転職をする人が増えているといった現状があります。ここでは、腰痛の防止から労災に関して、結果としての転職などについて述べて参ります。
腰に負担を掛けないようにケアをしながら働こう
どんだけ体力に自信がある人でも、介護の仕事は甘く見てはいけません。
「自分は力仕事の経験や学生時代は体育会系だったから大丈夫。」
そういった人が、30代移行に介護の仕事をやめる人の理由の上位に来るのが、腰を痛めてしまった、ヘルニアになったといったケースです。
常に、腰をケアしながら働くように気を付けましょう。
介護事務のようなデスクワークでも同様です。介護施設によっては仕事前にラジオ体操を、入居者と一緒に行っている施設もありますが、仕事内容によっては準備体操なく、仕事に入る人や、そもそもそういった準備運動に類するフローが無い施設も少なくありません。
介護の仕事は運動と一緒です。必ず、仕事前にストレッチなどの準備運動をするようにしましょう。
また、仕事が終わった後や、休憩の合間なども常にストレッチをするようにしましょう。
お風呂もシャワーだけではなく、しっかり湯船に浸かり、疲れた体をいたわるように、それらも仕事のうちだと思うようにしてください。
もし、痛みを感じるようであれば、コルセットなどを利用して、腰を安定させるようにしてください。
介護の仕事を安定的にこなすためには、腰はかなり重要です。腰痛対策は常に考えておきましょう。
重い荷物を扱うような物流や引っ越し会社では、ラジオ体操などを取り入れるようにしています。まだ、介護の業界はこれからの業界という事もあり、まだまだ、そういった体のケアに関して向き合っている介護施設は少なく、自分でケアを意識するようにしましょう。
腰が悲鳴をあげたら我慢しないでスグ相談
とは言え、すでに慢性的に腰が痛いといった人や、痛みを感じ始めたという人は、休みの日に、すぐに病院で診てもらうようにしてください。
病状によっては、長期的な治療を要するケースもあります。放置して椎間板ヘルニアなどになってしまったら、手術しなければならないといった手遅れなケースも想定されrます。
介助をしている最中に痛みを感じた場合は、すぐに上司や先輩に相談して、介助を交代してもらうことも忘れないようにしてください。
もし、介助中に痛みに耐えられずに、支えている入居者の方を落としてしまったら大変です。我慢すればこの場はしのげるといったような考え方は危険です。
人の命を預かっている仕事であることを忘れずに、常に安全第一を意識することで、自身の体もそうですし、入居者を守ることにつながります。
どうしょうもなければ転職を考えよう
しかしながら、介護施設の中にはブラック企業のように、休憩や休みがとりにくい環境になっていることもあります。相談する相手が相談相手にならないといった事もあります。カラダは資本です。そういった場合はすぐに転職を検討しましょう。
介護業界は需要が伸び続けており、数多くの介護施設、数多くの求人が存在しています。介護施設での業務経験は求人側としては、どうしても欲しい人材という事になります。たとえカラダが厳しい状態でも、それに合わせた仕事を提供してくれたり、条件を妥協してくれる施設もあります。
介護職専門の求人サイトを利用すれば、登録するだけで、無料で担当者がついてくれて、病状に合わせて、入職できる転職先を探してくれます。
まちがっても、腰を痛めたら、もう働けないと、あきらめずに、相談してみる事から始めましょう。
今働いている介護施設が全てではありません。
労災は働く人すべてに対象です
腰痛や身体的な問題で、転職や離職を検討する場合は、先天的であったり、入職する前から抱えている病状でない限り、労災の対象である可能性が高いです。
もし、上司や人事総務などが労災は申請できないと言ってきた場合は、すぐに、自宅から最寄りの労働局(ハローワーク)に相談しましょう。
労災の対象の可能性があるので、しっかり確認しましょう。労災は働く人の権利です。