介護職の職務経歴書や履歴書の自己PR欄の例文や攻略法


転職活動で必要な,履歴書や職務経歴書はあなたの分身となるものです。丁寧に書く,丁寧に扱うことを心がけてください。職務経歴は,何をしていたのかだけでなく,何を学び,どう活かせるのかが重要なポイントです。細部までしっかり記載し,あなたを知ってもらうことを意識してください。


自分を知ってもらうことが重要です。
1,採用者の視点はどこに向いているのか。
2,介護職に必要なスキルとは。
3,知らないことは正直に。
4,履歴書や職務経歴書はあなた自身を表すものです。

1,採用者の視点はどこに向いているのか。

履歴書と一緒に職務経歴書を提出しなければならず,これまでの職歴に不安を感じてしまうことは,転職経験者なら一度は経験したことがあるはずです。正規職員での職務経験がなかったり,転職先とは似ても似つかない職務経験ばかりだったりすることが,その不安の原因ではないでしょうか。確かに,採用側としては同職種の職務経験があるに越したことはありまん。職務経験があれば,即戦力として採用することが出来るからです。しかし,採用側が履歴書や職務経歴書の中で最も注視しているのは,これまでの職種ではありません。では,採用者は履歴書や職務経歴書の何に注目しているのでしょうか。それは,あなた自身のことです。採用者は, あなたがこれまで経験してきた職種ではなく,その仕事を通してあなたは何を学び,何を身に付けてきたのかを見ているのです。


2,介護職に必要なスキルとは。

 ですから,これから採用試験を受ける業種の職務経験がなくても,不安を抱く必要は全くありません。これまでに学んだこと,身に付けてきたスキルをしっかりとアピールすれば良いのです。むしろ自己PRの仕方次第で,これまでの職務経験を逆手に取ることが出来るのです。では,介護職への転職の場合どのような自己PRをすればよいのでしょうか。介護職で必要なことを考えてみてください。 体力,忍耐力,持久力,コミュニケーション能力,など様々なスキルが必要です。これ以外にも奉仕精神や助け合い精神などの精神論も展開することが出来ます。そして,これらの必要なスキルを一つも学ぶことが出来ない職業はありません。どんな職務経験であっても,何かしらのスキルに繋げて自己PRを書くことが出来るのです。必要なスキルを持っていること,また知らないことを学び取りたいという意欲を見せることが大切です。


3,知らないことは正直に。

 では実際に例文を挙げてみます。「これまでは違う職種でしたが,体力が要となる仕事をしてきたので,介護職に必要な体力には自信があります。」や「飲食業では,毎日たくさんのお客様と接するため,コミュニケーション能力を磨くことができました。」また,「これまでは一人でパソコンに向き合うことの多い職業でしたが,それは孤独との戦いで,忍耐力には自信があります。」というように,仕事の内容やどんな仕事をしていたかではなく,その仕事を通して培ったスキルを介護のどのようなことに使えるのかをアピールすることが重要なのです。そして, 知らないことは正直に知らないといいましょう。しかし,それだけで終わってはいけません。 知らないことを学ぶ姿勢を見せるのです。例えば,「実際の職業内容はまだ知らないことの方が多いですが,今後空いている時間を利用して資格をとりたいと考えています」というように,自身でフォローすることが出来れば,知らないことを正直に書いても大丈夫です。


4,履歴書や職務経歴書はあなた自身を表すものです。

 そして,もう一つ重要なことは,丁寧に書くということです。例文のように,これまでの職務経験から介護に活かせるポイントをしっかりとアピール出来ていても,丁寧に書かれていないものは論外です。手書きする場合は丁寧というとわかりやすいですね。字を丁寧に書く,気持ちを込めて書くといったことは基本中の基本です。しかし,近年はパソコンを使って履歴書や職務経歴書を作成することも増えました。その場合の丁寧というのは,細かな部分までしっかりと記す,ということです。採用側はあなたのことはもちろん,卒業校や就職していた会社のことは何も知りません。これくらいのことは書かなくても分かるだろう,省いても良いだろうという考えは捨て,丁寧に細かいことまで,全てを知ってもらうつもりで書くことが大切なのです。履歴書や職務経歴書は,ただの紙ではありません。あなたの分身なのです。丁寧に書く,扱うことを心がけてくださいね。