介護現場における苦悩とやりがい


高齢化社会の進行が話題を集めています。医療介護現場においては、医師や看護師、ケアマネジャーなどの従事者不足が顕著になってきており、対策を講じる必要性があります。その勤務内容の過酷さで知られる職業だけに、改善策が模索されています。


介護現場における苦悩とやりがい
医療介護現場の従事者不足
考え方の転換と新時代に向けて
ネット社会の浸透と仕事
目の前にある出来事に全力を尽くす


★医療介護現場の従事者不足

 高齢化社会の進行が、大きく懸念視される日本においては、福祉医療にかかる費用が増加の一途をたどるなど、厳しい状況が続いています。厚生労働省をはじめ、関連省庁においては、迫りくる事態に向けての取り組みを新たに模索するなどの努力を重ねているところです。そんな中において、深刻化しているのが、医療介護現場における人手不足の状況です。医師や看護師、ケアマネジャーなどの医療介護現場を支える人材の確保が急務になっているのです。この状況については、日本全体で起こっており、都心部はもとより、地方山間部でも同様に喫緊の課題として取り上げられています。病院やクリニック、ケアハウス、老人ホームなどにおいては、医師や看護師、ケアマネジャーなどの従事者の募集活動をしていますが、簡単にいくことはなく、人事担当者の苦悩が続いています。


★考え方の転換と新時代に向けて

 病院やクリニック、ケアハウス、老人ホームなどにおいては、もはや国や自治体からの支援をあてにすることをあきらめ、独自の求人活動をするところも増えています。地元の学校の就職課を訪問したり、求人広告を掲載したりすることはもとより、就職セミナーを開催するなどの取り組みをしています。また、最近では、転職希望者にも目を向けるなどの動きも見せており、ありとあらゆる手段を講じるなどして、人材確保に努めているのです。病院やクリニック、ケアハウス、老人ホームなどの現場で働くことを希望する人が少ない要因として、いわゆる医療介護現場で働くことの条件や環境の悪さがあるといわれています。長時間労働に加えて、夜勤勤務や休日出勤などが当たり前とされており、若い世代にとっては、就職する際のネックになってしまっているといわれます。


★ネット社会の浸透と仕事

 今般では、医療介護現場においても、新卒者や転職を希望する人にとって、魅力的な就職先としてみてもらえるようになろうという模索が続いています。夜勤の回数を減らすことはもとより、休日出勤の回避や残業時間の縮小などといったことに着手する病院やクリニック、ケアハウス、老人ホームなども多くなってきています。いわゆるロボットの導入により、力仕事が減ることも現場で働く従業員の負担軽減につながるとして脚光を浴びています。一方において、新卒者や転職希望者にとっては、求人の探し方に苦慮するケースも多いとして話題を集めています。昔と比較した場合に決定的に異なるのは、探し方の選択肢の中にネット検索がある点です。就職サイトや転職サイトなどの情報が容易に入手できるようになってきました。ネット社会がもたらしたプラスの面といえます。


★目の前にある出来事に全力を尽くす

 ロボット社会や自動運転、人工知能などといった、国家お墨付きの取り組みに大きな期待が寄せられています。高齢化や過疎化といった待ったなしの現場にも応用することで、明るい未来が開けてくるのです。いくらロボットが進化を遂げたとしても、最終的に必要になるのがマンパワーです。とりわけ医療介護現場においては、血の通った人間同士のコミュニケーションが不可欠です。そういう意味では、就職先として選択する人が絶えないことが求められています。病院やクリニック、ケアハウス、老人ホームなどで勤務する人に求められるのは、正真正銘の誠意ある対応です。派手なパフォーマンスや立ち振る舞いは一切必要ありません。目の前の事態に全力で立ち向かうことが大切になります。医師や看護師、薬剤師、ケアマネジャーなどの従事者たちの連携が重要なのです。