介護施設における看護師募集の求人が増えてきている理由
- 登録日:2016/06/06
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介護施設においての看護師は社会によって必要とされている傾向にあり、給料面でも今後の向上が期待できるが、サービスの提供の視点を誤らないように注意しなければならない。
介護施設における看護師募集の求人が増えてきている理由
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日本全体を通してのその求人の概要
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なぜ看護師は介護施設に転職するのか
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業務の特長は視点を変えること
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給料は施設によってまちまち
★日本全体を通してのその求人の概要
現在の日本において、介護施設からの看護の専門家の求人がしばしば見られるようになった。看護師といえば、病院で働き、医師とともに医療サービスを提供するといったイメージがあるが、介護の施設からの求人が見られるようになったのは、日本が今後迎える宿命と関連している。そういった状況の要因は、高齢者の増加、人の命の長寿化などが挙げられる。よって介護の施設の現場においても、専門的あるいは高度な医療的サービスを要するケースが増えてきている実情から、より高度な第一医療行為行うことができる看護師を求める求人がしばしば散見されるのである。したがって、今後もその傾向は縮小することはなく、増加傾向になっていくというのが想像される。また、有料の老人ホームなどでは利用者からの高い医療サービスの提供を求める声があり、そういった背景にも後押しされ、介護の施設における看護の専門家の求人増加が見られるのである。
★なぜ看護師は介護施設に転職するのか
先述のように、社会的な要因に伴い介護の現場において看護の専門家の求人が増えている傾向にあるが、なぜ病院から介護の現場に転職をするのかを考えていく。まず一つの傾向として挙げられるのは、介護施設に転職をする看護師の多くが元々は病院で働いているケースが多いということである。一概には言えないがそうした背景にあるのは、仕事として病院での働くことの過酷さを痛感し、耐え切れずに介護施設に転職を考えた、ということが想像できる。介護施設における看護の業務は、病院での業務に対して、急性的で切迫された状況でのものは少ないのである。その業務は利用者の方の服薬の状況をチェックし管理すること、利用者の方の体位変換を行い、褥瘡が起こらないように予防をすること、利用者の方の健康状態の確認をすることなどである。反対に、病院では今まさに死と隣り合わせの状況に面し、対応を迫られる状況が多々ある。
★業務の特長は視点を変えること
先述のように、介護の現場では切迫した状況に迫られることも少なく、利用者の方に医療行為を施すことも少ない。その理由は、施設は利用者の方にとって毎日の生活の場であり、またその業務内容は看護の専門家としてその生活をサポートすることを目的とするからである。したがって医療視点ではなく、生活をサポートする視点を持って働くことが介護の施設おいての業務の特長だと言える。病院での勤務から、介護の施設に転勤をした看護師にとってギャップがあるのはこの点である。病院の現場とは違うということを十分に認識をしておかないと、介護の現場を「医療レベルの低い場所」と誤って捉えてしまったりしまう危険性がある。転職後すぐにやめてしまう人はこういった点を見誤っていることが多い。業務の視点が変わっているため、以前までの自分の概念や思いを捨て、ゼロから学ぶつもりで臨む必要性がある。これが介護現場における看護の特長とも言える。
★給料は施設によってまちまち
介護施設における看護師の給料は、施設の経営体系などによって様々である。また地域によって格差は多く見られる。病院での働いている場合の給料と比べて、やや水準は低めと言えるが、これは病院での勤務のように夜勤や当直になることがあまりなく、その分の手当の差が出ていると考えられる。したがって基本的なところでの給料の差は特にないと言える。施設によっては、特に有料老人ホームなどでは給料はやや高い傾向にある。施設は利用者の方からの施設の使用料を高く設定することによって、従業員の賃金を上げることが可能にしている。しかし、過疎部などではこういった形態の施設が少ない傾向にあり、それに伴って給料も低めに設定されているところもある。ただ国の施策の一つとして、介護現場で働く人たちへの賃金の向上がはかられているため、今後の状況は上昇傾向になる可能性も十分に考えることができる。