介護職の転職の失敗事例


 介護職の転職に成功ができるケースがある一方、失敗に終わってしまうケースも少なくありません。これから転職を検討する上で、どのような理由で失敗をしてしまうのか、その理由を知っておくことが大切です。多くの人がやってしまいがちなミスもあり、自身が同じ轍を踏まないとも限りません。予め気を付けたいポイントを知っておくことで、介護職への転職を成功させやすくなるはずです。一体どんな点に注意が必要なのか見ていきましょう。





求人票の条件と入職後の条件がちがう

 よくあるのが、求人票に書かれていた条件と、働き出してからの条件が異なるというものです。例えば給与が実際は低かったり、仕事内容が説明と違っていたりするケースがあります。
介護職の場合、人手不足の実状もあるため、虚偽の情報で人を集めようとするところもあるのです。実際に働き出してから騙されたことに気付くようなこともあり、そうした被害に遭わないよう細心の注意を払った行動が求められます。
 失敗を回避するには、面接の段階でしっかりと確認を取ることが大切です。特に給与などの待遇面は質問をしにくいこともあるため、ついつい条件を尋ねることをせずに済ませてしまうこともあるものですが、そうした躊躇が後の後悔に繋がってしまうこともあるのです。


休みが取れない。サービス残業が多い

 休みが取れない問題も少なくありません。介護職は最低限の人数で現場をまわしていることもあり、なかなか自由に休むことができないケースもあるのです。従業員の権利でもある、有給休暇を取れないこともざらで、それが常態化しているのも珍しいことではないです。
 加えて、サービス残業が多いのも実態としてあります。悪質なところですと無理矢理タイムカードを切らされてしまうこともあり、それが当然のようになっているのです。
こうした実態は外からではなかなか把握することができません。だからといって採用試験の際に確認をしても、素直に説明をしてくれることはしないでしょう。そのため実状を知ることが難しいのですが、ネットで評判を確認するなどしながら情報を集めてみる必要があります。


有名で歴史のある施設に転職したら人間関係がひどかった

 転職をする際には、介護業界の中でも名うてのところに行きたいという人もいるはずです。しかし有名なところだからといって、良い環境が整っているわけではありません。
例えば複雑な人間関係がはびこっていることがあります。スタッフ同士の仲が悪い、新人いびりがある、上司が権力を持ち過ぎているなど、様々なことが起因していますが、有名という理由だけで安易に転職先にするとこうした人間関係の被害に遭うリスクがあります。
 特に、頻繁に求人が出ているようなら気を付けた方が良いでしょう。人間関係の悪さなどが理由で、すぐに新人が辞めてしまうため、しょっちゅう求人を出しているようなケースもあるのです。常に募集を出すのは従業員が定着しない表れですので、よく見掛けるところは何か裏があると考えることが大切です。


先輩や上司の引き留めが強すぎて転職できない

 転職に失敗をするのは、何も転職先選びに原因があることばかりではありません。他にも、現在の勤め先での引き留めが理由になっていることもあります。
人手不足の現場や、新人を教育する余裕がないところなどですと、少しでも人を減らしたくない考えによって辞めさせないようにすることがあるのです。その際、給与をアップするからなどの理由で、引き留めがされることもあります。ところが実際にはそれが実施されないケースもあって、揉めてしまうようなことも。
 辞めさせないための動きがあると転職をしにくくなるものですが、転職は自由ですので無理に留まる必要はありません。選択の自由がありますので、転職を考えているのなら我慢をせず、次の勤め先を探すと良いでしょう。