ケアマネージャーの仕事内容と資格取得方法について


 ケアマネージャーは、介護職の中でも主に書類申請やサービスの橋渡しなどをおこなう資格です。
 さらにその上には、そんなケアマネージメントの総合的な管理をおこなう主任職も存在します。がんばり甲斐のある資格に感じており、日々意欲的に取り組ませてもらっています。





ケアマネージャーになりたい

 景気が上向き傾向になりつつあるとはいえ、日本の就職事情はまだまだ安泰といえません。そんな中注目されているのが、資格です。資格を保持していれば、景気に限らず専門職での需要を得やすくなります。そういった風潮に伴い、私はケアマネージャーを目指したのです。なぜこの資格かというと、それにはうちの祖父祖母が影響しています。
 二人とも介護が必要な状態なので、介護関係の人には良くお世話になっていました。どの方もとても頼りになる印象で、ある種の憧れをも抱いたのでした。それが、私がこの資格を取得したきっかけです。高齢者のサポートといえば介護が一般的ですが、ケアマネージメントはまた違う位置づけとなっています。
 こちらは、主に専門性を活かしたケアプランの作成やサービス事業者との調整が主な仕事です。そんなプロフェッショナルなイメージもまた、背中を押してくれた特徴のひとつです。


介護支援専門員とは

 ケアマネージメントを調べていくと、同じようなカテゴリで介護支援専門員というワードもでてきます。この点、少しややこしいので注意が必要だなと思いました。実はこの介護支援専門員は、ケアマネージャーと同義語になっています。
 つまり、言葉は違えど同じ意味であるということです。私も最初、2つの名称があることに少し悩まされました。混乱させられないよう、気をつけるべきです。また、ケアマネージメントの仕事は一口で語りつくせないという点も特徴的です。主には前述でも挙げたと通り、ケアプランの作成や調整などなのですが、それだけに留まりません。
 たとえば、介護保険サービスの説明や生活困窮者への生活保護申請補助、また食事に困る人への配食の提案などもひとつになってきます。その他、場合によっては高齢者と家族の橋渡し役のような仕事もこなします。介護に関する、あらゆる面をケアする重要な仕事なのです。


やりがいに感じること

 少子高齢化に伴い、近年は数多くの高齢者向けサービスが存在します。高齢者の需要が高まっているだけに、これは良い風潮であるといえるでしょう。ですが、すべてのサービスで満足が得られるかといえば、決してそうでもありません。中には、高齢者の細かな希望に応えきれていないようなところもあり、両手放しで信頼できないのが事実です。
 そんなとき、私たちは頼ってもらえます。なぜならケアマネージメントでは、高齢者が言いにくいようなクレームや要望を、本人に代わって意見を伝えるという仕事も重要になってくるためです。また逆に、サービス側が伝えたいことをスタッフに代わって高齢者へ伝えることもあります。資格を持つ、発言力のある立場だからこそできる、重要なサポートであると感じています。私が、個人的に大きなやりがいを感じる仕事のひとつです。


主任ケアマネージャーへの道のり

 一度ケアマネージメントの資格を手に入れられたからといって、満足しているわけでもありません。この資格にもキャリアアップの道が存在するので、いつかはさらなる上を目指したいと、強い志を持っています。もうひとつ上の資格とは、主任ケアマネージャーです。
 これは、ケアマネージメントをおこなう資格者をまとめる、さらなる上級資格となっています。2006年の介護保険制度改正に伴いできた、比較的新しい職種となっています。主な業務としては、新人の育成や、ケアプラン作成時の支援や相談、またスキルアップ交流を図るといった内容です。転職に有利となり、また活躍できる職場も居宅介護支援事業所・地域包括センター・特別養護老人ホームなどの介護老人福祉施設・介護老人保健施設・介護療養型医療施設といった具合に幅広いので、将来性も感じられます。
 受験資格が、実務歴5年以上、ケアマネジメントリーダー養成研修を修了した人で、かつ専任で働いた期間が通算3年以上、日本ケアマネジメント学会に認定されており、専任として働いた期間が3年以上、現に地域包括支援センターに配置されていることなど結構厳しいため、道のりは決して容易でもなさそうですが、ぜひ実現したいと思っています。