誰でも取れる?ヘルパー2級は介護の仕事の入り口


 ヘルパー2級という資格がとても重要視されてきています。そんな事情もあり、私は福祉の初心者ながら、取得にチャレンジしてみることにしました。知識レベルや金銭面に伴い、少々不安もありましたが、自治体の講習会や助成金を利用できたので、そこまで負担を感じることもありませんでした。
 おかげで今は、2級ヘルパーとして充実した日々を送らせてもらっています。




ヘルパー2級に興味を持ったきっかけ

 少子高齢化が進む昨今、ヘルパーの需要は高まってきているといわれています。私はもともと福祉の仕事に興味を持っていたこともあり、ぜひ専門的なスキルを手にしたいと思いヘルパー2級の取得を考えるようになりました。
 この資格を持つことで、就ける職場の幅や待遇の向上に期待が持てると思ったのです。また、将来介護福祉士を目指す上でも有利になるという特徴も、魅力に感じました。介護福祉士の国家試験を受ける上で、2級の保持が必須要件というわけでもないのですが、資格取得における介護職員初任者研修を修了しておくことで、通学日数と科目数が免除されるそうなのです。
 これなら、将来のキャリアアップにも役立てられそうな印象です。ちなみに、2013年の改定に伴い、この資格は「介護職員初任者研修」という名称に変更されたそうです。とはいえ、まだまだヘルパーの2級の方が馴染み深い言葉なので、いまだ広く使われているようなのですが。とにかく、私は資格を取得すべく勉強を始めることにしたのでした。


自治体でヘルパー2級資格講習会

 調べていくと、2級の資格を手にするためには、ヘルパー2級資格講習会への参加が重要であるということが分かりました。
 そのまま社会福祉士をも目指せるだけに、2級ヘルパーの段階でしっかり知識を蓄えておくことが欠かせません。ヘルパー2級資格講習会は、あらゆる場所でおこなわれています。ですが、私は一般のスクールより、各自治体の自立支援センターでおこなわれている講習会が魅力的に感じられました。やはり、一般のところより正式な印象を感じ、好感が持てたのです。ホームページから申込書をダウンロードして、早速参加してみることにしました。
 内容は、主にグループホームやデイサービスセンターで働くための食事・更衣・入浴介助といった作業に関する指導がメインでした。初めての体験でしたが、自治体ならではの親身で誠実な印象の中取り組めたので、特に緊張するもことなく修了することができました。


助成金制度に助けられました

 ヘルパーという仕事に就く上で有利になるヘルパー資格ですが、誰でも気兼ねなく受けられるものかといえば、決してそうでもありません。なぜなら、受講費用が必要となってくるためです。
 場所によって料金は異なりますが、全体の相場はだいたい10万円であるといわれています。将来に繋がる投資とはいえ、決して安い金額でもありません。
 そんなとき役立ったのが、助成金制度でした。教育訓練給付制度というもので、厚生労働省が実施しています。これによって、受講後に費用の20%を返還してもらうことができます。
 利用条件としては「雇用保険の一般被保険者であり、かつ被保険期間が3年以上であること」と、「退職後1年以内で、かつ前職の被雇用保険期間が3年以上あること」のいずれかが原則になっていますが、そこまでハードルの高いものでもないので私にも利用できました。


資格のおかげで入職後も充実

 結果的に、資格を取って本当に良かったなと満足しています。資格があることで、さまざまなメリットが感じられたためです。
 たとえば、できる仕事の幅についてです。求人の中には、2級資格がなければ応募できないような仕事もあるので、これがあるのとないのとではかなり違ってくるのです。もちろん、専門性を有している分責任の重い立場を担当させてもらう形となるのですが、入職後はとてもやりがいを感じさせてもらっています。
 また、有資格者とそうでない人は、給与待遇についても結構な違いがみられます。お金がすべてではありませんが、やはり余裕のある生活を送りながらの方が、仕事にも専念しやすいといったところです。これからもこのヘルパーの仕事を、誇りを感じながら続けていきたいと思っています。