介護の仕事への転職を考えている人へ


現代は介護職の需要があがっており、転職もしやすくなっています。仕事は楽ではないですが他の仕事と比べて大変さに違いはありません。向いている性格はないですが、思いやりを持って、人と向き合うことのできる人であれば仕事に楽しんで取り組めます。始める前は不安ですが、小さなことからはじめてみましょう。


介護の仕事への転職を考えている人へ
介護の仕事とはどんな仕事か
仕事は辛くて大変なのか
では向いている性格はあるのか
何も経験のないことへの不安


★介護の仕事とはどんな仕事か

 現代は平均寿命の伸びが進み、60歳以上の高齢者が全体の21%以上を占める超高齢社会に突入しています。それにより必然的に高齢者向けのサービスが増え、高齢者を対象とした介護の現場の需要も年を追うごとに上昇しています。また、障がい者への理解・サービスも進んでいるため、これに従事する人をもっと育てるために国全体が介護の仕事を推し進めています。しかし、現場は人手不足であることが多く、求人票にも多くの施設が介護に携わる職員を募集しているのが現状です。実際に仕事をする人が現場の需要に追いついていない部分もあるのです。もしも転職したくてこの仕事に興味を持ったならば、この世界を少し知ってみてください。転職前の仕事と共通する社会人としての部分はもちろんありますし、他の仕事とは全く異なる部分・魅力もあふれています。


★仕事は辛くて大変なのか

 よく現場で働いている人を前にすると「大変だね」「わたしにはできない」「すごいね」と言う言葉を耳にします。それはきっとその人の本心であり、悪気はないものです。現代のこの仕事を知らない人の認識は確実にこれと同じものです。しかし実際は「介護職が大変だ」というレッテルを貼られているだけでしょう。確かに仕事は楽ではありません。人と関わりあっていく仕事ですから当然です。しかしそれはどこの会社に所属していても結局は同じことなのです。楽な仕事はない、と誰しもが口にします。まさにその通りで、ベクトルが違っているだけで誰しも大変なことにかわりはありません。ですから、以前からこの仕事を経験していたわけではないのにこの仕事だけをとりあげて「大変だ」というのは余計なお世話というものです。この度合いばかりは人によりけりですので仕事内容や自分の性格を照らし合わせてみましょう。


★では向いている性格はあるのか

 向いている性格はあるのでしょうか。結論から言うと、それもないでしょう。向いている傾向はあるかもしれませんが、それが実際にその人の絶対ではないからです。よく向いていると言われている性格は「人と接するのが好きな人」です。基本的にずっと人と関わる仕事ですから、こう言われるのは当然かもしれません。しかし人と接するのが得意な人ばかりが現場で活躍しているわけではありません。というのも、色々なタイプの人がいて成り立っている現場だからです。世話好きで話し上手の明るい人は、利用者さんも現場の雰囲気も明るくしてくれます。少し内向的で話すことが苦手な人でも、利用者さんの言いたいことを根気よく聞いて優しく接していたりします。一番大事なことは、利用者さん・職場の人と向き合う気持ちや思いやりです。それを持っていることが一番の適正なのです。


★何も経験のないことへの不安

 興味が出てきたけど、今までこの仕事のことを何も知らなかったから不安、という人は多いです。未知のことに対する不安は誰しも持つものです。本当に転職して続けられるかどうか。自分がうまくやっていけるかどうか。色々と考えてしまうと駄目な方向に考えてしまいがちです。まずは小さなことから行動してみましょう。もしも身近で仕事に携わっている人がいるならば、相談をもちかけてみればもっと内部的な事情・身近な体験を聞けます。前述もしましたが、今は介護の仕事を考えている人にとっては有利なことを利用してみてもいいです。ハローワークなどでも積極的に職務訓練校での研修を行っていますし、未経験者の求人も多くあります。施設に問い合わせれば見学もできます。実際の現場を見てみることで考え方も変わるかもしれません。この仕事をはじめてみると、その充実感・楽しさに夢中になります。始める前から不安にならず、この世界を覗いてみてください。